大切な印鑑の保管場所はどうすればよいでしょう?
①お手入れの面からの注意事項 と、
②防犯上での配慮 と
の二点を踏まえて保管場所をお考え下さい。
①印鑑のお手入れを考慮した保管場所。
印鑑を美しく保つためには、まず印鑑を必ずケースに入れましょう。
そして「温度や湿度の影響が少ないところ」で保管することが大切です。
印鑑は、乾燥や衝撃、急激な温度変化や多湿が苦手です。
ハダカのまま引き出しに放り込んだままになっていませんか?
クーラーやヒーターの風が直接当たるところに置きっぱなしになっていませんか?
何かの拍子にコツン!と落としてしまいそうな所に転がしてありませんか?
湿気の多い場所にしまいっぱなしではありませんか?
乾燥や過度の温度変化はヒビの原因となってしまいます。
いざ必要!となった時に印鑑にヒビや欠けが・・・なんてことの無いようにしたいものですね。
桐箱は自然素材の保管におすすめ
牛角白・黒水牛・本柘植といった、伝統的な印材は桐箱で保管いただくとなお良いですね。桐箱は古来より宝飾品や美術品などの保管に用いられてきました。湿度管理に優れ防虫効果も高いため、印鑑の保管にも大変適しています。末永く印鑑をお使いいただく上で、普段頻繁に使うことのない実印や銀行印は桐箱に入れて保管することがおすすめです。
お手入れを考慮した印鑑の保管場所のまとめ
印鑑ケースに入れて、日光やクーラーの風が直接当たらないような冷暗所、のような所に大切に保管しておくようにしましょう。
②防犯面からお勧めする印鑑の保管の仕方
大切な印鑑ですから、もちろんすぐに他人に分かるような場所には保管しないこと、はまず第一のこと。
他にも気をつけておきたい点がいろいろとありますので参考にしてみてください。
印鑑と関連書類を同じ場所に保管しない。
・銀行印と通帳は、同じ場所に保管しない。
・実印と印鑑登録証(カード)や不動産の権利書、手形や小切手などを同じ場所に保管しない。
万が一、を考えれば、印鑑と関連書類を一緒に保管するのは大変危険です。
【 銀行印 】
銀行印と通帳のセットで盗難に遭った場合、預貯金を根こそぎ引き出される。。という被害もあり得ます。
そして、預金者自身の「過失」扱いとなり銀行で補償してもらえないケースもあります。
預金者の過失となりうる場合は、以下の通りです。
1. 通帳を他人の目につきやすい場所に放置するなど、第三者に容易に奪われる状態に置いた場合
2. 届出印の印影が押印された払戻請求書、諸届を通帳とともに保管していた場合
3. 印章を通帳とともに保管していた場合
4. その他本人に(1)から(3)の場合と同程度の注意義務違反があると認められる場合
銀行印と通帳を一緒に保管してしまっていたために、預金を奪われ補償もしてもらえない。。ということの無いよう、別々に保管場所を管理しておくことは最低限の防犯手段と言えるでしょう。
【 実印 】
また、さらに気をつける必要があるのは実印と印鑑登録証、及び不動産の権利書です。
「印鑑登録証(カード)」があれば、役場で申請書に記入するだけで他人でも印鑑証明書を発行してもらえることはご存じですか?(本人確認書類の提示が不要な自治体が多い、また代理人への「委任状」が必要ではないため。)
実印と印鑑証明書のセットは、非常に大きな効力を持ちます。
悪用されて家や土地を勝手に売り払われたり。。。ということだってあり得るのです。
余談ですが、「印鑑登録証(カード)」を免許証など住所・氏名がわかるものと一緒に保管することもとても危険です。印鑑登録証(カード)があれば、本人確認なしで本人の住所・氏名を申請書に記載すれば誰でも印鑑証明書を取ることができるのです。
また、 印鑑証明を取るときも、必要部数だけを申請し、余分な印鑑証明書を手元に残さないことをお勧めします。近年では、IT機器を使用して印鑑証明書や実印の印影を複製する、などの高等な手口も出ているそうです。
防犯面を考慮した印鑑の保管場所のまとめ
具体的に色々と挙げましたが、
- 銀行印と預金通帳
- 実印と印鑑登録証(カード)、印鑑証明書、不動産などの権利書、手形や小切手など
- 印鑑登録証(カード)と住所氏名の分かるもの
は、必ず別々の場所に保管し管理しましょう。
① 印鑑のお手入れ ②防犯 の2点を踏まえて、大切な印鑑を守ってあげましょう。
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