印鑑の彫り方は、横書きと縦書きとどのように使い分ければ良いのでしょう?
印鑑の文字の彫刻について、横書きと縦書きについてみてみましょう。
普段お使いの印鑑のお名前の文字。
あなたのご印鑑の文字は縦書きですか?それとも横書きでしょうか?
あまり気に留めることなく当たり前のように縦書きで作りました、、、という方も多くいらっしゃるようですが、実は銀行印や女性用実印は「横書き」の彫刻がおすすめです。
まずは、普段から使い慣れている馴染みのある認印からみてみましょう。
認印は縦書きが適しています
認印は、男性女性とも「苗字の縦書き」となります。
認印に縦書きが持ちいられる理由は?
- 習慣として:書いた名字をそのまま印鑑にしたという自然な流れ
- 実用面で:他人にも判断しやすいように
⇒1.日本の文字文化は縦書きが一般的だったため、「小林」の印鑑を彫って下さいと彫刻士に注文すれば自然と縦書きで名字を「小林」と彫るからです。
⇒2.日常的な一般の書類やビジネスの場で使用する認印は、実印や銀行印とは異なり、多くの第三者の目に触れる機会が多い印鑑です。
そのため認印は、他の人にも認識しやすい「縦書き」が実用的で適していると言えます。
横書きですと、「田中」さんなのか「中田」さんなのか分かりづらいですね。。。
男性用実印は縦書き
男性用実印はフルネームの縦書きでの彫刻となります。
- 習慣として:書いた氏名をもとに印鑑にすると、縦書き配置となるので
- 縁起を願って:成長や発展・繁栄を願う意味を持つ。
⇒1.縦書きのフルネームの文字を印鑑の丸い円の中に納めるためには、名字で一度改行して二行にする必要があります。
⇒2.男性は一家の長としての役割を担うことから、氏名を縦に配置することで家の成長や発展・繁栄を願います。
では女性用の実印は?男性同様縦書きなのでしょうか?
女性実印は横書き
女性の実印は横書きは安定を願って
横の配置は安定や守護を示し、女性用実印は横書きが吉、と言われる所以(ゆえん)でもあります。
また、お名前で彫刻する女性用実印は、横書きでの彫刻の方が文字のバランスを美しく取りやすいというメリットもあるのです。
銀行印は横書き
金銭を管理する銀行印も横書きがおすすめです。
- 縁起を願って:お金がタテに流れないよう
- 実用面で:縦書きの認印と区別がつけやすい
⇒1.縦書きは「お金が上から下へ流れる」イメージがあるということで、横配置にすることで「お金を受け止める」。
横書きに配置することでどっしりと受け止めることができる安定のイメージとなるのです。
縁起担ぎのようではありますが、大切な財産を守る印鑑に縁起やゲンでの願掛けの力を借りることで安心できるのは日本人なればこそ、かもしれませんね。
⇒2.認印を縦書きにすることで、横書きの銀行印と区別がつきやすくなる、という実用的なメリットもございます。
三本セットを「フルネームの実印・名字縦書きの銀行印・名字縦書きの認印」のセットで作られると、三本のサイズが違うとはいえ、同じような棒が3本、どれがどの印鑑だったっか!???と自分でもつい分からなくなる、、ということは実際あるようです。
男性用銀行印は「苗字横書き」/女性用銀行印は「名前のみ横書き」となります。
まとめ
印鑑の名前の彫刻する方向は?
認印:男性・女性ともに縦書き
実印:男性は縦書き/女性は横書き
銀行印:男性・女性ともに横書き
がおすすめです。
なお、横書きの印鑑は右から左に読めるように彫刻します。
これは昭和初期頃までの日本の古い慣習にのっとっているためなのです。
詳しくは、「右から左」に彫られた横書きの印鑑は正しいのでしょうか?も併せてご覧くださいませ。
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