印鑑を捨てる前に、一度お読みください。印章店がおすすめするのは、「印鑑供養」 と「 お彫り直し(=改刻)」です。
欠けてしまった、結婚して苗字が変わった、新しい印鑑に作り変えた・・・。
なんらかの理由で使い道がなくなってしまった印鑑はどのように処分すれば良いのでしょうか?
もう使えなくなってしまった印鑑とは言え、ご自身やご家族のお名前を彫り込んだ印鑑は、「分身」ともみなされる大切なものであったことには違いありません。
防犯上の観点からも、安易にそのまま捨ててしまうことはおすすめできません。
使い終わった印鑑はどうすれば良いでしょうか?
①処分する
②彫り直して新たに使えるようにする
といった方法があります。
①印鑑を捨てる(処分する)→「印鑑供養」
もう使い道がない印鑑、、とは言え、そのまま捨ててしまうことはしのびないですね。
これまで、様々な届出や手続き・契約の場面であなたの名前を印(しるし)てくれた大切な印鑑です。
役目を全うしてくれた印鑑に、それまでの働きに感謝して心を込めてあげていただきたいと思います。
そのまま ゴミとして捨ててしまうのではなく、きちんと「印鑑供養」してお暇を出しましょう。
古い印鑑の処分にお困りの場合やご心配などございましたら、一度ご相談下さいませ。
※費用等無料にてうけたまわりますが、送料はお客様ご負担にてお願いいたします。お送り主様のお名前・ご住所を記載ください。
また、郵送でお送りいただく際は、「定形外」として郵便局窓口にてお送りいただくと確実でございます。料金不足にご注意くださいませ。料金不足の場合はお受け取りいたしかねます。
印鑑供養とは
年に一度10月1日の「印章の日」に、神社において「はんこ供養祭」を行います。お役目を終えた印鑑を各印章店が神社に持ちより、ご祈祷後に焼納供養いたします。
「印章の日」とは?
明治6年10月1日、明治新政府による太政官布告で「署名と実印を押す制度」が定められ、公式の書類には実印を押すよう定められました。印章が市民権を得た日として全日本印章業組合連合会が10月1日を「印章の日」としたことに始まります。
印鑑を処分する時の注意点
もうご不要、ということで処分される場合は全ての改印(印鑑の変更届)手続きが済んだことを確認してからにしましょう。
②お彫り直し=改刻(かいこく)
- ご愛用の印鑑をうっかり欠けさせてしまった。
- 祖父母や両親から印鑑を形見として受け継いだ。
- ご結婚で苗字が変わったことで、旧姓の印鑑の使い道が無くなってしまった。
・・等々、 そのままではもう使い道がないけれど、印鑑そのものに思い出や思い入れがおありの場合もあることでしょう。
新しい印鑑を新調されることは簡単ではございますが、せっかくの思いの詰まった印鑑を処分・あるいはタンスの奥にしまいっぱなしにしておくことは心苦しいものですね。
そんな場合には、良い印材でしたらお彫り直し=改刻(かいこく)がお勧めです。
お彫り直し=改刻(かいこく)とは?
印面(印鑑の文字が彫られている1㎜ほどの部分)を一旦削り、新たにお名前を彫刻し直すことを「改刻」と呼びます。
印鑑彫刻士の技術で、「世界にたった一本」の大切な印材に新たな命を吹き込み、再び印鑑としてお使いいただけるようになるのです。
天然素材の印材は、貴重な天然資源でもあります。まだまだ使える良い印材をお持ちでしたら、お彫り直ししてお使いいただければ、資源の有効利用にもなり環境にも優しいですね。
改刻のご注意
- 印材のコンディションを確認する必要があります。
新品の印材とは異なり、それまでのご使用状態や保管状態が分らないという意味で、お彫り直しできない場合もございます。一見きれいに見える印材でも、内部に見えないヒビや傷がある場合は、たとえ彫り直してもまた欠けたり割れたりする可能性があるからです。
牛角系の印材は、丈夫な素材ですのでおおむね改刻が可能ですが、木系の柘植材は長年のご使用でもろくなっていることもございます。
- 全く同じ印影を彫刻することはできません。
同一印影の彫刻(=全く同じ印影の印鑑を作ること・印鑑の複製)は、法律により禁止されております。
- 改印手続きが必要な場合があります。
現在ご使用中の印鑑を彫り直した場合、改刻手続きが必要になる場合がございます。
実印:市区町村の役所にて「印鑑登録」の変更手続き
銀行印:お取引の金融機関にて「改印」の手続き
が必要となります。
新しいご印鑑と本人確認書類、関係書類を持参して手続きすれば良いので、早めに手続きを済ませましょう。
印鑑を削ることは縁起が悪いことですか?
印鑑を削ることは縁起が悪い、とのご意見も確かにございます。それは人それぞれのお感じ方でございますので、もしも気が進まないのでいらっしゃれば新しいご印鑑をご新調いただくと良いでしょう。
けれど、「大切な人から受け継いだ形見の印鑑を使い続けたい」、「欠けてしまったけれど大切にしている印鑑なので」、「両親が成人の記念に作ってくれた印鑑だから」といった大切な思い出の詰まったご印鑑でしたら、そのあなたご自身の思いをご優先下さいませ。
印鑑を大切に使い続けたい、という思いにお応えするのが「お彫り直し=改刻」という彫刻士の技術なのです。
プロに相談してみよう
ご心配やご不安・分からないことがおありでしたら、お気軽にプロである彫刻士にご相談下さいませ。
かけがえのない大切なお一人お一人の思い出や想いに少しでもお応えできればと願っております。
詳しくは「印鑑のお彫り直しいたします」 もご覧ください。
お彫り直しのご相談・お問合せは、【改刻(お彫り直し)専用フォーム】、【お問合せフォーム】・【お電話やFAX】などでうけたまわっております。ご都合の良い方法をお選び下さいませ。
「改刻(印鑑お彫り直し) お問合せ専用フォーム」です。専用フォームに必要事項をご記入の上送信下さいませ。彫刻士よりメールにてお返事させていただけます。
お彫り直しについてのご相談は、お電話(0778-51-0628)やFAX(0778-53-1133)などもでうけたまわっておりますのでお気軽にお問合せくださいませ。
人生や幸せな日々の「あと押し」となる、そんなかけがえのない あなたのための「しるし」となりますよう お手伝いいたします。