印鑑の素材を選ぶ時に知っておきたい、種類や特徴をアドバイス!
印鑑素材には、昔から親しまれている伝統的な印材や、宝石印鑑・パワーストーン印鑑と呼ばれるストーン系の印材、チタンでおなじみの金属系の印材、など多くの種類があります。印鑑選びの楽しみの一つでもある印材選びは、種類が豊富だからこそ悩みどころでもありますね。
印材ごとの特徴や意味を知って、あなただけのお好みの一本に出会えるとよいですね。
ここでは、伝統印材についてご説明します。
伝統印材は、長きにわたり愛されてきた天然素材の印材で、代表的な物として牛角白(うしのつのしろ)、・黒水牛(くろすいぎゅう)、・柘植(つげ)、が挙げられます。
変わることなく印鑑として用いられ続ける、それぞれの魅力をご紹介したいと思います。
伝統印材の持つ特徴と魅力
=牛角白(うしのつのしろ)=
艶やかな飴色やグレーがかった落ち着きのある色をした、気品ある逸品です。上品な優しい色合いから、女性にたいへん好まれています。印材の中心の芯が大きく耐久性に優れています。牛角白の中でも、茶縞の「ふ」が混じらない「白上」と呼ばれる部分は希少であり、その滑らかで艶やかな美しさが高く評価されています。落ち着きのある佇まいは、世代を問わずおすすめできる印材です。
ヒビの入りにくい大きな芯持ち材をじっくり寝かせたのちに彫刻します。
(※天然素材のため、入荷時期により飴色や灰色の濃淡に違いがございます。)
◆牛角白印鑑はどんな人にオススメ?
上品で柔らかい色合いから、女性におすすめです。将来年齢を経てよりいっそうふさわしい一本となることでしょう。
=黒水牛(くろすいぎゅう)=
東南アジア・インド・アフリカ産の水牛の角です。芯持ちと呼ばれる部分は特に良質で、粘りがありヒビが入りにくく丈夫で、印材に大変適しています。品質とお値段のバランス的にも最もポピュラーでスタンダードな優等生。朱肉の付きも良く、朱肉の赤とボディの高級感ある漆黒との鮮やかな対比もまた美しく映えます。落ち着きのある漆黒は、男性に人気の印材です。
当店の黒水牛は全て芯持ちを使用し、その押しごこちには定評をいただいております。
◆黒水牛印鑑はどんな人にオススメ?
誠実で実直な印象を与えてくれるスタンダードな印鑑として、男性の方への就職祝い・進学祝いの印鑑におすすめです。
=本柘植(ほんつげ)=
昔から印鑑素材として親しまれてきた植物性の印材です。キメの細かさや温かみのある手触り、木目の美しさに深い味わいのある本柘植は、古くから日本人に愛されてきました。印鑑以外にも柘植の櫛や工芸品など細やかで丈夫な細工物として加工される素材です。繊維が緻密で硬度・粘りがあるので、美しい彫刻を施すことができます。柘植のもつ柔らかな優しい押しごこちは、すっと手に馴染みます。
価格の安い海外産の「アカネ」で代用されることもあるようですが、当店では鹿児島産の薩摩本柘植(さつまほんつげ)に徹底的にこだわっております。「本つげ材のこだわり」も御覧くださいませ。
◆本柘植印鑑はどんな人にオススメ?
リーズナブルながらも品質の良さは柘植ならでは。良い印鑑にこだわりたいけれども予算を抑えたい、そんな方におすすめです。
お手入れの仕方
どの印材にも共通のお手入れは、まず①ご使用後は朱肉をきれいに拭き取ってあげること、そして②印鑑ケースにしまうこと、そして③温度や湿度変化の少ないところに保管すること、の三点です。
①朱肉をきれいに拭き取る
拭き残しの朱肉は印材が劣化する原因となってしまいます。また、次に押印したい時に文字の隙間に朱肉が残っているとキレイに押せない。。。なんてことになってしまいますね。
②印鑑ケースにしまう
印鑑の一番大切でかつ 一番弱い部分とは?それはもちろんお名前の文字を彫刻した印面(いんめん=文字を彫っている面)ですね。印鑑は衝撃にはどうしても弱いので、きちんと専用の印鑑ケースに入れておきましょう。
③温度・湿度変化の少ない場所で保管
印鑑の材料は、天然の自然素材です。温度や湿度が急激に変わったり直射日光があたったりする場所はどうしても苦手です。大切な印鑑、という意味合いからも、引き出しの中などにしまっておいてあげましょう。
では、印材の種類ごとに気を付けるべき点は?
牛角白・黒水牛
角素材の牛角白と黒水牛は、意外にも「虫」喰いの被害が出ることもあります。たんぱく質でできた角は、いわゆるセーターなどに付く虫が付くことがあるのですね。虫は脂が苦手なので、普段から頻繁に使用する印鑑ならば手の脂が自然と付くためそれほど気にする必要はありません。銀行印や実印など、長期間しまいっぱなしの印鑑の場合は、防虫剤と一緒に引き出しや箱にしまわれると良いでしょう。また、印鑑を購入した際に添えられている桐箱も有効です。桐は防虫・調湿効果に優れているため、桐箱で保管されると良いですね。
本柘植
柘植材は、朱肉の油が長年にわたって染み込んでゆくことで脆くなってしまう性質があります。もちろんすぐに劣化するわけではありませんが、印鑑はずっと使い続けてゆく大切な物。日々のお手入れで朱肉をきれいに拭き取るように心配りをしてあげましょう。
今の自分に必要なパワーを印材に分けてもらう、という選び方もひとつです。
印鑑は「自分の名をしるすもの」。だからこそ決意や信念を込めたり目標へと向かうお守りとして手にするかたも多いのですよ。
印材の持つ秘められた力
成長」や「発展」の牛角系
牛の角には芯がありその芯の部分の印材は特別に「芯持ち印材」として他の部位と比べ丈夫で歪みが少ない良材です。
一本芯が通った角(つの)材は、さらに成長し伸びゆくことから「成長」「発展」を司るパワーを持つといわれています。
「金運」・「希望」へ繋がる本柘植(つげ)
つげ材は、柘植・黄楊 とも書かれるように黄色味を帯びた外観が特徴です。
黄色は金運や蓄財・希望を呼び寄せる色なのです。
それぞれの印材の特徴を見比べて、それでもなかなか決められない。。。。
印材選びに迷ったら九星気学という生まれ星から選ぶのも一つです。
九星気学、という指針
九星気学をご存知でしょうか?
一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星、9つの星ごとに定められた運気を表します。
自然の恵みから分けてもらった天然素材は、その印材そのものが持つ強いパワーと性質があります。そして、九星気学ごとのその星の性質をより伸ばしてくれる相性のようなものがあるのです。
どうしても印材を決めかねてしまって。。。という方は、ご自分の生まれ星にアドバイスしてもらうのも良いですね。
彫刻士にご相談を
もちろん、印材の特徴やご使用になる方の性別・ご年齢・立場、そしてご予算などに合わせて印材選びのご相談もうけたまわっております。印鑑のプロである彫刻士に、どうぞお気軽にご相談下さいませ。
お子様への印鑑の贈り物のご相談 うけたまわっております。
お電話(0778-51-0628)やFAX(0778-53-1133)、メール: toiawase@kaiunya.jp などでもうけたまわっておりますのでお気軽にお問合せください。
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